スマート時代に日々酷使されている目の健康を守るには
テレビやパソコン、そして何よりもスマートフォンの画面。現代人の目は一日中デジタル画面を見続けて疲れている。そのため、目の健康管理がますます重要になってきている。
目にダメージを与えるNGの習慣
スマホのブルーライト(青色光)が目の健康に良くないことは周知の事実。ブルーライトはスマホだけではなく、テレビ画面やパソコンのモニターからも出ている。人の目はブルーライトを遮断したり反射したりできないため、長期間浴び続けると感光細胞の異常(黄斑変性)をきたして角膜や水晶体がダメージを受ける。特に、画面と周囲の明るさに大きな差がある場合、すなわち暗すぎたり明るすぎたりする場所でスマホ画面を見ていると、視力の低下は加速する。
また、スマホの画面に集中している間は瞬きの回数が激減し、目がショボショボしたり乾いたりする原因となる。走っている車の中など、揺れる環境でスマホをするのは目をますます緊張させるため良くない。このような習慣からくる目の疲れやダメージは、視力の激しい低下や老眼の加速につながる。
目をいたわる習慣
- スマホのブルーライトフィルターを使用する。
- 夕方の暗い室内や明るすぎる真昼の屋外ではスマホやパソコンの画面などを見ない。
- 20~30分以上続けて画面を見ない。特に、揺れる車内では絶対に禁物。
- 画面を見る合間に30秒以上目を休めて遠くを見る。
- テレビやパソコンなどの大きな画面で見られる動画などはなるべくスマホで見ない。
- 画面の文字が小さすぎると余計に目が疲れる。文字を大きくして見やすくする。
- 目に良い食品を意識して摂る。
一度にたった1分、こまめにすると良い目のエクササイズ
緊張している目と周りの筋肉を時々ほぐす必要がある。デスクに向かいながらやバスでの移動中、あるいはトイレなどで手軽にできるエクササイズを以下にご紹介する。1分ずつこまめにするのが理想的だが、少なくとも1日1回は忘れずにしよう。
[目の緊張をほぐす①] 両手を10秒ほどこすり合わせて温め、上まぶたに当てる。そのままの状態で目を上下左右に繰り返し動かす。目を開けて顔を固定したまま目をグルグル回してもいい。
[目の緊張をほぐす②] 遠くにあるものと近くにあるものを交互に見る。
[目の周りの筋肉をほぐす] 親指で眉骨を内側から外側に向かってゆっくりと押す。目を閉じて目を休ませてもいい。
[目に活気を取り戻す20-20-20-20エクササイズ] 米テキサス大学サウスウェスタンメディカルセンターのエドワード・メンデルソン博士が提唱した目のエクササイズ。20分おきに20フィート(約6メートル)離れたところを20秒間見つめながら20回瞬きする。